ANALYSIS|POPULATION
人口と家族を読み解く
生まれる人、亡くなる人、引っ越す人、結婚する年齢、高齢の人のいる世帯。県の人の増え減りと家族のかたちを、一つの組で読み解きます。
知秋(教授)
ここでは、国の統計の手引きにならって「問い→計画→データ→分析→結論」の順に読み進めよう。県を選ぶと、下の段がすべてその県で埋まる。
1PROBLEM|問い
この県の人口は、どんな動きと家族のかたちでできているか。
- 人の増え減りは、生まれる・亡くなる(自然増減)と、引っ越し(社会増減)のどちらで動いているか。
- 高齢の人のいる世帯が多い県は、一人暮らしの高齢の人も多いか。
- 昼に人が集まる県と、ほかの県へ通う人の多い県は、どう並んでいるか。
2PLAN|計画
何と比べるか
- 全国の中の位置:47都道府県の中で、各項目が平均からどれだけ離れているかを偏差値で並べます(平均50、標準偏差10)。
- 似た県:この組の項目の偏差値の並びがいちばん近い県を、計算で3つ挙げます(標準化した値どうしの距離が近い県)。似た県と見くらべると、全国と比べるだけでは見えない差が分かります。
- 関係:組の中の二つの項目を散布図に置き、相関係数と回帰直線で、そろって動くかを確かめます。
- 時間:毎年の数字がある項目は、最初の年を100にそろえて、全国と伸び方をくらべます。
3DATA|データ
使う項目と、その素性
| 項目 | 年 | 単位 | 注意 |
|---|---|---|---|
| 生まれた人(人口1000人あたり) | — | — | |
| 亡くなった人(人口1000人あたり) | — | — | |
| 自然増減率 | — | — | |
| 引っ越しによる増減(人口1000人あたり) | — | — | |
| 初めて結婚する年齢の平均(夫) | — | — | |
| 初めて結婚する年齢の平均(妻) | — | — | |
| 65歳以上のいる世帯の割合 | — | — | |
| 65歳以上の一人暮らしの世帯の割合 | — | — | |
| 昼夜間人口比率 | — | — | |
| ほかの県へ通勤・通学する人の割合 | — | — | |
| 住んでいる外国人(人口1000人あたり) | — | — |
- 生まれた人・亡くなった人は人口1000人あたりの値で、年齢の構成のちがいはならしていません。高齢の人が多い県ほど、亡くなる人は多く出ます。
- 世帯の割合と昼夜間人口比率は国勢調査の値で、5年ごとです。ほかの項目と年がずれます。
- 引っ越しによる増減は、ほかの都道府県との間の引っ越しだけです。
4ANALYSIS|分析
全国の中の位置(偏差値のプロフィール)
棒は平均(50)からの離れ方です。右へのびるほど値が大きく、左へのびるほど小さいことを示します。大きいことが良いとはかぎりません。
県を選ぶと、ここにプロフィールが出ます。
人口の形(年齢と男女)
5歳ごとの人口が、その県の人口全体のどれだけを占めるかを、左に男性、右に女性で並べました。線は全国の形です。
読み方:人口の形を読む
これからの人口の見込み
2020年の国勢調査の人口を100として、2050年までの見込みの人口を線で描きました。全国の線も重ねています。
二つの項目の関係
伸び方
5CONCLUSION|結論
言えること
- 県を選ぶと、数字から言えることをここにまとめます。
言えないこと
- 人が増える県と減る県のどちらが「良い」かは、この組からは言えません。
- 結婚する年齢と生まれる人の数がそろって動いていても、片方がもう片方の理由とは言えません(働き方や住まい、地域の年齢構成など、ほかのものが両方を動かしていることがあります)。
- 一人ひとりの暮らしや、家族の結びつきの強さは、世帯の数からは見えません。
一葉(研究員)
数字を並べたあとに「ここまでは言えて、ここからは言えない」と書いておくんですね。
知秋(教授)
うむ。言えないことを書いておくのも、読み解きのうちだよ。