ANALYSIS|HOUSING
住まいを読み解く
空き家、古い家と新しい家、一戸建てと集合住宅、家の広さ。県の家の顔ぶれを、一つの組で読み解きます。
知秋(教授)
ここでは、国の統計の手引きにならって「問い→計画→データ→分析→結論」の順に読み進めよう。県を選ぶと、下の段がすべてその県で埋まる。
1PROBLEM|問い
この県の家は、どんな顔ぶれで、どう入れ替わっているか。
- 古い家の多さ、新しく建つ家の多さ、空き家の多さは、全国と比べてどうか。
- 一戸建てや持ち家の多さと、家の広さは、そろって動いているか。
- 土地の値段は、家の広さや一戸建ての多さとどう関係しているか。
2PLAN|計画
何と比べるか
- 全国の中の位置:47都道府県の中で、各項目が平均からどれだけ離れているかを偏差値で並べます(平均50、標準偏差10)。
- 似た県:この組の項目の偏差値の並びがいちばん近い県を、計算で3つ挙げます(標準化した値どうしの距離が近い県)。似た県と見くらべると、全国と比べるだけでは見えない差が分かります。
- 関係:組の中の二つの項目を散布図に置き、相関係数と回帰直線で、そろって動くかを確かめます。
- 時間:毎年の数字がある項目は、最初の年を100にそろえて、全国と伸び方をくらべます。
3DATA|データ
使う項目と、その素性
| 項目 | 年 | 単位 | 注意 |
|---|---|---|---|
| 空き家の割合(すべての住宅のうち) | — | — | |
| 1980年以前に建った住宅の割合 | — | — | |
| 新しく建て始めた住宅(人口1000人あたり) | — | — | |
| 新しく建てた住宅のうち持ち家の割合 | — | — | |
| 一戸建ての住宅の割合 | — | — | |
| 鉄筋・鉄骨コンクリート造の住宅の割合 | — | — | |
| 持ち家率 | — | — | |
| 公営の借家の割合 | — | — | |
| 1住宅あたりの部屋数 | — | — | |
| 1人あたりの畳の数 | — | — | |
| 一戸建ての1住宅あたりの敷地面積 | — | — | |
| 高齢者などのための設備がある住宅の割合 | — | — | |
| 住宅地の値段 | — | — |
- 家の数や割合は住宅・土地統計調査(5年ごと)の値で、一部の住宅を調べて全体を推し量ったものです。
- 空き家には、売りに出ている家、貸しに出ている家、別荘なども含まれます。空き家の割合だけは、空き家を含むすべての住宅に占める割合で、ほかの割合(人が住んでいる住宅に占める割合)と分母がちがいます。
- 新しく建て始めた住宅は毎年の着工の数で、5年ごとの調査の項目と年がそろいません。
- 住宅地の値段は、地価調査の地点の平均で、県のすべての土地の値段ではありません。
4ANALYSIS|分析
全国の中の位置(偏差値のプロフィール)
棒は平均(50)からの離れ方です。右へのびるほど値が大きく、左へのびるほど小さいことを示します。大きいことが良いとはかぎりません。
県を選ぶと、ここにプロフィールが出ます。
二つの項目の関係
伸び方
5CONCLUSION|結論
言えること
- 県を選ぶと、数字から言えることをここにまとめます。
言えないこと
- どの県の住まいが「良い」か「足りない」かは、この組からは言えません。広さや一戸建ての多さを良しとするかは、暮らし方によって変わります。
- 古い家が多いことが、空き家を増やした理由だとは言えません(人口の減り方や、土地の広さなど、別のものが両方を動かしていることがあります)。
- 家の傷み具合や住み心地、住む人の満足は、この組に入っていません。
一葉(研究員)
数字を並べたあとに「ここまでは言えて、ここからは言えない」と書いておくんですね。
知秋(教授)
うむ。言えないことを書いておくのも、読み解きのうちだよ。