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窓辺の木の机に二枚の町の地図を並べ、知秋が指し棒で片方を指し、一葉が机に手をついて見くらべる水彩画

HOW TO READ

似た町と並べてみる

一葉(研究員)
一葉(研究員)
先生、小さな町の数字を47都道府県の平均とくらべたら、ずいぶん離れていました。でも、東京や大阪とくらべるのは、そもそも無理があるのではないでしょうか。
知秋(教授)
知秋(教授)
そのとおりだ。人の数も、働き方も大きくちがう町と並べると、差の大部分は、もともとの町の大きさや顔ぶれのちがいで説明されてしまう。そこで、条件の似た町を選んで並べる方法がある。
人口と産業の構成で見た、町の並び 人口(少ない → 多い) ↑ 第3次産業で働く人の割合 選んだ町 いちばん近い4つ → 物差しをそれぞれの散らばりでそろえ、距離の近い順に選ぶ(図は物差しが二つの場合)

※点の位置は説明用の仮の例です。

国も使っている「類似団体」の考え方

総務省は、市区町村の財政をくらべるときに、人口と産業の構成が近い団体をひとまとめにした「類似団体」を使っています。 人口の規模と、第2次・第3次産業で働く人の割合で町を分け、同じ組の中でくらべるやり方です。 全国の平均とくらべるより、自分の町の位置がずっと読みやすくなります。

この都市の窓口では、これにならって、市区町村なら総人口(大きさのちがいをならすため対数をとります)と、第2次+第3次産業で働く人の割合、第3次産業で働く人の割合の三つを使っています。 三つの物差しは単位も散らばりもちがうので、それぞれの散らばり(標準偏差)でそろえてから、距離の近い順に4つを選びます。 都道府県は数が少ないので、人口の近さだけで選んでいます。

似ているのは、選んだ物差しの上だけ

ここでいう「似た町」は、人口と産業の構成という物差しの上で近い町です。 気候も、歴史も、町の広さも見ていません。似た町との差が大きい項目があっても、それはどこが違うのかを考える手がかりで、理由そのものではありません。

読み解きの間では、選んだ組の項目の並びそのもの(偏差値)が近い県を挙げています。こちらは、物差しを項目ごとに変えた「似た県」です。 どちらも、くらべる相手を選ぶための目安としてお使いください。

窓口での見え方

窓口の「ほかの地域とならべる」に、人口と産業の構成が近い地域を4つ、ボタンで出しています。押すと並べる相手に加わります。 見くらべの間と読み解きの間でも、似た県を足して並べられます。

一葉(研究員)
一葉(研究員)
似た町と並べてみて、それでも離れている数字があったら、そこを見ればいいんですね。
知秋(教授)
知秋(教授)
うむ。似た町とのちがいは、自分の町をくわしく見るための入り口になる。

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